バッテリー製造におけるマシンビジョンの活用

マシンビジョンによる品質管理

バッテリーを製造する際には、正確な工程管理や材料ロスの削減が欠かせません。マシンビジョンを活用し、画像解析を介して微細な欠陥を検出すれば、電動モビリティの厳しい要件を満たす安全かつ高品質なバッテリーを製造できます。

バッテリー製造
  • 性能&速度

    革新的な技術と高性能なカメラで最先端の用途に対応
  • 耐久性&信頼性

    業界最低水準の故障率&365日24時間体制の運用が可能
  • 簡単接続

    pylonを介してBasler製品を対象システムにスムーズに接続
  • 長期供給&安心の納品体制

    安定したサプライチェーンにより、製品の長期供給を確保しながら、ダウンタイムを低減

解説内容

  • バッテリー製造の品質管理におけるマシンビジョンの活用

  • バッテリー製造におけるマシンビジョンの主な用途

  • マシンビジョンによる生産性の向上

バッテリーの種類

主に電動モビリティに使用されているリチウムイオンバッテリーは、セルの形状によって3種類に分けられ、基本的な充放電の仕組みは同じあるものの、製造要件や設計、材料に違いがあります。

パウチ型バッテリー

パウチ型バッテリー

正極・セパレーター・負極の配置を含め、成形の自由度が高いパウチ型バッテリーは、熱暴走を起こしにくく、電力管理もしやすいという特長があります。
角型バッテリー

角型

角型バッテリーも正極・セパレーター・負極が積み重なった構造をしていますが、金属製の四角い筐体を採用しているため組み立てやすく、安全・長寿命かつエネルギー密度にも優れています。
円筒型バッテリー

円筒型バッテリー

正極・セパレーター・負極を筒状に巻いた円筒型バッテリーは、市場に広く普及していますが、丸い形状をしているため、空間効率がやや低下します。

バッテリーの製造工程

リチウムイオンバッテリーの製造工程は、電極の製造、セルの組み立て、セルの仕上げバッテリーパックの組み立ての4つに分けられます。そのうち、電極の製造とセルの仕上げの作業内容はおおむね共通していますが、セルの組み立てについては、パウチ型、角型、円筒型によって大きく異なります。なお、バッテリーの種類を問わず、いずれのセルも正極、負極とそれらを切り離すセパレーターで構成されており、イオンを伝導する電解質で満たされています。

バッテリー製造
1. 電極の製造、2. セルの組み立て、3. セルの仕上げ、4. バッテリーパックの組み立て

マシンビジョンによる製品品質・作業精度の向上

マシンビジョンを活用すれば、部材の状態や作業の進行状況を含め、製造工程のさまざまな情報を収集できます。Baslerでは、フレームグラバーVisualApplets、高感度ラインスキャンカメラ組み合わせることで、電極製造工程の高速撮影を可能にするビジョンシステム、高画素SWIRカメラace 2 X visSWIRを搭載し、セルの内部構造を可視化するビジョンシステム、エリアスキャンカメラとpylonの画像処理ツールにより、角型バッテリーの巻線中に正極と負極の配置を確認できるビジョンシステムを含め、不具合の追跡や生産性の向上に貢献するビジョンソリューションをご提供しています。

バッテリー製造におけるマシンビジョンの役割

異常検知

事前に設定した条件に基づき、部材の状態を比較しながら、乖離度を算出します。

物体識別

画像解析を介して欠陥や不具合を検出することで、システムを再調整しながら、検査対象物の良否を判定します。

欠陥測定

欠陥、汚染などを発見した後に、その種類や程度を測定します。

コード読み取り

部材や半製品に付されたコード(バーコード、QRコード、PDF417コード、データマトリックス、Aztecコードなど)を読み取り、作業工程の追跡・効率化を図ります。

バッテリー製造向けビジョンソリューション

バッテリー製造工程における作業精度の向上や材料ロスの最小化に貢献するビジョンシステム。その構築や運用についてご不明点がございましたら、Baslerまでお気軽にご相談ください。

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