ビジョンシステムの構成要素
ビジョンシステムの定義
ビジョンシステム(画像処理システム)とは、ハードウェア、ソフトウェア、プログラムなどを駆使して機械やロボットを制御する装置を指し、人間の頭脳に匹敵する重要な役割を持っています。ビジョンシステムを使用して画像の取得・処理・解析を行うには、以下のものを最適に組み合わせなければなりません。
カメラ
レンズ
照明
インターフェース
処理機器
ソフトウェア
![最新のインターフェースを搭載し、幅広い産業用画像処理に活用されているマシンビジョンカメラ](http://images-ctf.baslerweb.com/dg51pdwahxgw/1yIzf7DCpzFVft8S2vlOoK/42c623dbccf88146f49406a3213775fd/Camera-Overview.webp?fm=webp&f=center&w=800&h=450&q=80&fit=pad)
カメラ
ビジョンシステムを構築する際には、用途や要件に合ったカメラを選定することが重要になります。Baslerでは、エリアスキャンカメラ、ラインスキャンカメラ、3Dカメラを含め、幅広い産業用カメラを取り揃えています。また、カメラにはモノクロ/カラーの2種類がありますが、照明と組み合わせてコントラストを向上させたい場合はモノクロカメラ、色情報の収集・比較が求められる場合はカラーカメラを選択するとよいでしょう。
このほか、画質を重視する場合は、カメラだけでなく、センサーとレンズにも配慮することをおすすめします。
![単焦点レンズ、テレセントリックレンズをはじめ、豊富なラインナップが揃うBaslerマシンビジョンレンズ](http://images-ctf.baslerweb.com/dg51pdwahxgw/6rTY8I33OOG0hqBsOfkMPy/6beb3ce67709c48bd3f85f781ff9e043/lenses-portfolio-telecentric-fixed-focal.webp?fm=webp&f=bottom&w=800&h=450&q=80&fit=pad)
レンズ
鮮明な画像を撮影するには、高性能なカメラに加え、カメラに合ったレンズも必要になります。しかし、画素数、焦点距離、口径、設計などを考慮したうえで、最適なレンズを選定することは簡単ではありません。Baslerでは、Vison Campusの記事「お使いのカメラに合ったマシンビジョンレンズの選び方」において、レンズを選定する際のポイントを詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
![各種照明、照明コントローラー、照明アクセサリーをワンストップでご提供。Basler製品ならではの優れた互換性により、スムーズな撮影を実現します。](http://images-ctf.baslerweb.com/dg51pdwahxgw/6kXzvP3BcBFORMjVfDoRAJ/9ffe5daed6898fba252d69f610202ae5/Illumination_Overview.webp?fm=webp&f=center&w=800&h=450&q=80&fit=pad)
照明
照明は、ビジョンシステムの画質や画像処理の精度に影響する重要な構成機器です。照明の選定においては、撮影対象物の特徴・特性(素材、光反射性、光吸収性、構造、形状、色、動き、撮影距離など)を把握することが重要です。照明の詳細については、Vison Campusの記事「画像処理のための照明」をご覧ください。
![インターフェースの比較](http://images-ctf.baslerweb.com/dg51pdwahxgw/7v5cdWuwYdQzSXMHCVFpqs/deab1e05d3298d270b41c138d3be2378/tools-interface-advisor.webp?fm=webp&f=center&w=800&h=450&q=80&fit=pad)
インターフェース
カメラで撮影した画像を解析するには、インターフェースを介してデータを処理機器に転送する必要があります。
Baslerでは、個別の要件に応じて最適なインターフェースをご提案する「インターフェースアドバイザー」を公開しています。ぜひご利用ください。
![コンピューターハードウェア](http://images-ctf.baslerweb.com/dg51pdwahxgw/4cyLkVIVliQ64g3PBBgJea/531001c4765b906bdb051650393366a7/image-processing-systems_hardware_half_width__1_.png?fm=webp&f=center&w=800&h=450&q=80&fit=pad)
処理機器
処理機器として一般的なコンピューターを使用する場合、一定のスペースが必要になるうえ、追加のハードウェアとソフトウェアも準備しなければなりません。そのため、要件によっては、以下のようなコンパクトかつシンプルなソリューションを採用するのも一手です。
スマートカメラ:カメラにコンピューターと画像処理ソフトウェアが内蔵されているため、省スペースかつセットアップも簡単
エンベデッドコンピューター:システム内に小型コンピューターを組み込むため、性能はやや低いものの、非常にコンパクト
マイクロプロセッサー:組み合わせが自由で拡張性が高く、性能要件などに応じて柔軟な変更・交換が可能
![ソフトウェア](http://images-ctf.baslerweb.com/dg51pdwahxgw/5NaMHIIqeZTkQ3I0OWaHSH/f2d59abb0a6fdecee680d5ca9f1f126e/software-basler-01-teaser.webp?fm=webp&f=top_left&w=800&h=450&q=80&fit=pad)
ソフトウェア
ハードウェアに加え、カメラの撮影データを解析するソフトウェアも、ビジョンシステムには欠かせない要素です。画像処理ソフトウェアは、実際の作業の難易度によってその種類が異なります。
簡単な作業の場合、ユーザー側で直接プログラミングと実装を行うことが可能ですが、高度な作業(製造工程の全自動監視など)の場合は、ソフトウェアを個別にカスタマイズする必要があります。
Baslerでは、pylon Software SuiteからFPGA画像処理開発環境Visual Applets、さらにはロボット向けアプリケーションソフトウェアに至るまで、幅広いソフトウェアソリューションをご提供しています。
あらゆる用途に対応するBaslerビジョンソリューション
医療、交通監視、品質管理、リテールなどの分野において大きな威力を発揮しているビジョンシステム。その構築においては、要件と用途を明確に定義することが必要不可欠です。Baslerでは、カスタマイズサービスを含め、お客様一人ひとりに合ったビジョンソリューションをご提案しています。ぜひお気軽にお問い合わせください。
ビジョンシステム向け製品
ビジョンシステムを素早く簡単に構築するなら、ビジョンシステムコンフィギュレーターが便利です。