インターフェース・準拠規格

産業用カメラインターフェースの比較と選定のポイント

ビジョンシステムのスムーズな運用と効率的なデータ転送に必要不可欠なカメラインターフェース。以下では、GigE/5GigE、USB 3.0、CoaXPress 2.0の特長や帯域幅、ケーブル長、カメラ台数などの撮影要件を比較しながら、ビジョンシステムの構築・刷新に向けて最適なインターフェースを選定する方法について解説します。

産業用カメラインターフェースのイメージ
ホワイトペーパー

Camera LinkからCoaXPress 2.0への移行 - システムの性能向上とコスト削減

高速・高解像度撮影が求められる用途で採用されているCamera LinkとCoaXPress 2.0。このホワイトペーパーでは、高性能かつシステムコストの低いCoaXPress 2.0への移行について、以下のトピックを中心に解説します。

  • 高速データ転送規格のCamera LinkとCoaXPress

  • Camera LinkとCXP 2.0の比較

  • 移行の際に考慮すべきポイント

マシンビジョン向けカメラインターフェースの種類

カメラインターフェースには、カメラとホストコンピューターを接続し、イメージセンサーで取得した画像データを解析ソフトウェアに転送する役割があります。最近では、FireWire、USB 2.0などの古いインターフェースに取って代わり、GigE VisionUSB3 Vision、Camera Link、CoaXPressが広く採用されるようになりましたが、性能・コスト・信頼性のバランスが取れたビジョンシステムを構築するには、帯域幅、ケーブル長、カメラ台数などの要件を考慮しながら、最適なインターフェースを選定する必要があります。

代表的なインターフェース

Baslerでは、市場の技術動向を定期的に調査・評価したうえで、将来性の高いカメラインターフェースとしてUSB、CoaXPress、GigEを採用しています。

将来性の高いインターフェース(オレンジ)
将来性の高いインターフェース(オレンジ)

カメラインターフェースの選定要件

転送速度

転送速度

カメラで取得した画像データをホストへ送る際、転送速度が速いほど、リアルタイムな撮影が可能になります。
ケーブル長

ケーブル長

ビジョンシステムに必要なケーブル長は、カメラからホストまでの距離によって決まります。
カメラ台数

カメラ台数

複数のカメラを運用するには、低レイテンシーかつ同期精度の高いインターフェースが必要になります。

代表的なカメラインターフェースの機能・特長

最適なカメラインターフェースをご提案する インターフェースアドバイザー

カメラインターフェースの移行

旧世代のカメラインターフェースから次世代のカメラインターフェースへ移行すれば、ビジョンシステムの性能・速度・運用性を大幅に向上させることができます。以下では、USB 3.0、GigEから5GigEへの移行、Camera Link、CXP-6からCXP-12への移行を例に挙げながら、移行のメリットや移行の際に考慮すべきポイントについて解説します。

Baslerカメラの対応インターフェース

Baslerでは、優れた性能と信頼性を兼ね備えた産業用カメラと、徹底した試験を通過したアクセサリーをご提供することで、幅広い撮影用途に対応しています。既存のシステム構成の改良、最新技術の導入に向けた計画をはじめ、ビジョンシステムのシームレスな刷新・拡張と、撮影効率のさらなる向上をサポートいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。

性能・安定性・将来性を考慮しながら、さまざまインターフェースを厳選して導入
性能・安定性・将来性を考慮しながら、さまざまインターフェースを厳選して導入

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