Basler独自のカメラ内蔵型画像補正機能PGI
Baslerが独自に開発したカメラ内蔵型画像補正機能PGIは、5×5デベイヤリング、カラーアンチエイリアシング、ノイズ除去、シャープネスの4つの機能から構成されており、CPU処理や撮影速度に影響を与えることなく、これまでにない優れた画質を実現できます。
さらなる高画質を実現するBasler PGI
このホワイトペーパーでは、Basler独自のカメラ内蔵型補正機能PGIについて、以下のトピックを中心に解説します。
PGI機能の構成
PGI機能の仕組みとPGI未使用の場合との比較
PGI機能の効果
対応製品はdart USB 3.0対応モデル、pulse、MED ace、ace U、ace L、ace 2 Proのカラーモデルとモノクロモデルです。
各機能のオン/オフを含め、細かな設定変更については、pylonをお使いいただけます。
PGI機能のご紹介
5×5デベイヤリング
PGIの5×5デベイヤリング機能は、高度なアルゴリズムにより色を明確に区別できるため、不具合の防止やノイズの低減につながります。
カラーアンチエイリアシング
デベイヤリングを行うと、画像の一部に本来ない色が付く「偽色」が発生しやすくなります。この現象は、カメラの画素数に関係しており、特にベイヤーパターンを使用するカラーカメラの場合、特定の色しか捉えることができず、結果として誤った色補間を行われることがありました。PGIのカラーアンチエイリアシング機能では、デベイヤリングの際に追加の情報を取得することで、このような偽色を補正することができます。
ノイズ除去
すべてのカメラに見られるノイズは、その発生原因も実にさまざまです。なかでも、カラーカメラは輝度ノイズだけでなく、画像処理や色補間によって発生するカラーノイズにも対処する必要があります。PGIのノイズ除去機能では、事前対策により各処理工程におけるノイズの発生を防止したうえで、さらにアクティブノイズフィルターを使用してノイズを低減し、画質を向上させています。
シャープネス
ベイヤーパターンを使用するカラーカメラの撮影では、画像がぼやけたり、不鮮明になったりするなど、細かい部分の再現に問題が見られることがよくあります。これは、「デベイヤリング」と呼ばれる色補間アルゴリズムによるものです。
PGIのシャープネス機能は、デベイヤリングの際に画像の鮮明度を向上させることができるため、文字や数字(ナンバープレート)、図柄(バーコード)を含め、細かな識別が求められる用途で大きな威力を発揮します。