Alitheon社製ソフトウェアとBasler aceを活用した
- 顧客
- Alitheon, Inc.
- 所在地
- アメリカ・ワシントン州ベルビュー
- 日付
- 2020年
Alitheon社が開発した非接触識別システムを使用すれば、バーコード貼付、刻印、包装などによるタグ付けを行わなくても、さまざまな物品の識別・追跡を行うことができます。
高精度な識別・追跡を実現
品質管理の現場では、各種部品を正確に識別・追跡することが求められます。しかし、ファスナー、プリント基板、金型、衣料などを大量生産する場合、バーコード貼付、刻印、包装などによるタグ付けができません。
このような問題に対応するため、Alitheon社では、対象物の形状や製造工程に左右されることなく、高精度な識別・追跡を実現する汎用性の高いソリューションを提供しています。
クラウド対応でどこでも追跡可能
Alitheon社が開発した非接触識別システムでは、工場の制御室や機械に取り付けたカメラで撮影を行った後、ソフトウェアを使用して画像を解析します。そして、対象物の表面にあるわずかな違いを検知することで、見た目がほぼ同じな大量の部品を正確に識別し、個別のデジタルコードを生成します。
FeaturePrint IDと呼ばれるこのコードは、認証済みのシリアル番号をデジタル形式で保存したもので、製品ライフサイクル全体にわたってトレーサビリティを確保することができます。また、FeaturePrint IDには専用のモバイルアプリがあり、一度登録しておくと、工場、販売店、エンドユーザーを問わず、クラウドシステムを介していつでも必要な情報を確認できます。
製造工程に合わせて画像データを生成
Alitheon社製非接触識別システムには、FeaturePrint™ Automate(後付け型)とFeaturePrint™ Station(卓上型)の2種類があり、撮影用のカメラとしてBasler ace L、ace Classicが採用されています。主な用途は、自動車製造、プリント基板の組み立てなどです。一貫した品質管理を実現するため、撮影の際には製造ラインの速度に合わせてフレームレートを調整しながら、それぞれの工程ごとに画像データを転送します。
このほか、今回の事例では、pylonを使用してオフサイトで検証を行うことで、移動にかかる時間やコストを削減することにも成功しました。
メリット
優れた品質のハードウェアとソフトウェアをワンストップでご提供
製造工程ごとに生産ラインのモニタリングや制御が可能
必要なデータをスムーズに生成
既存の生産ラインに産業用カメラを後付け可能
デジタル制御の追跡機能を追加することで、老朽化した設備を刷新
Linux対応のSDKを使用できるなど、技術的な柔軟性も確保
使用製品
ご紹介したソリューションの導入には、以下の製品が最適です。