安全キャビネットの品質管理をサポートCogniac社製外観検査装置におけるBasler製品の活用
移動式海洋掘削装置向け安全キャビネットの製造工程では、すべての部品を過不足なく、正確な位置に取り付けなければならないなど、細かな製品仕様を遵守しながら、厳しい品質基準を満たす必要があります。しかも、品質管理のために全工程の検査・記録を行うことも求められました。
![主柱に取り付けられたBasler aceとBaslerプレミアムレンズ](http://images-ctf.baslerweb.com/dg51pdwahxgw/3oHtjESUfBvxbFcI5hykyM/54cf864cf12676c5d34a4740a2688ebb/CS_Cogniac_ace_Lens_1380x1100px_16_9.webp?fm=webp&f=right&w=800&q=60&fit=pad)
品質管理向けビジョンソリューションの課題
従来の人間による検査作業では、コストや生産性、ミスの発生などの面に問題があるだけでなく、必要な記録も行われていませんでした。検査結果を適切に記録し、一貫した品質を確保するとともに、全体的なコストを削減するには、コンパクトかつ高画質対応の外観検査装置を開発する必要がありました。
ソリューション:安全キャビネット向け外観検査装置
Cogniac社が開発した外観検査装置は、同社のスマートなコンピュータービジョンプラットフォームのほか、Baslerカメラ、Baslerプレミアムレンズから構成されており、製造工程における安定した品質管理が可能です。検査作業では、学習済みのディープラーニングモデルを使用し、装置上でカメラの撮影画像を解析することで、安全キャビネットの部品の数量や取付位置を確認します。
今回の装置には、合計21台のBasler ace(acA5472-5gc)と2種類のBaslerプレミアムレンズ(C23-0824-5M-P f8mm、C23-2518-5M-P f25mm)が使用されました。そのうち、カメラについては、データケーブルとPTP(Precision Time Protocol)機能を介して同期しながら、pylon Camera Software Suiteで制御することができます。
ノーコード・ローコード開発に対応した弊社の画期的なAI搭載型コンピュータービジョンプラットフォームと、最先端の技術を採用したBasler社のカメラにより、安全キャビネットの外観検査を自動化することに成功しました。今回開発したディープラーニングモデルは、必要に応じて世界中の生産ラインに展開することが可能で、製造工程の効率化にもつながります。Basler社の豊富なノウハウと丁寧なコンサルティングのお陰で、最適なソリューションを提供することができましたとコメントしています。
安全キャビネットの品質管理向けビジョンソリューションのメリット
最先端の人工知能(AI)とコンボリューショナルニューラルネットワーク(CNN)を組み合わせることで、ノーコード開発による品質管理の効率化を実現
Baslerカメラ、Basler プレミアムレンズ、pylon Camera Software Suiteがシステムの小型化と開発労力の削減をサポート
BaslerとCogniac社がそれぞれのノウハウを活かし、最適なソリューションをご提供
使用製品
ご紹介したソリューションの導入には、以下の製品が最適です。