物流・製造現場の効率化に貢献する自律型3Dロボットビジョン

顧客
Magazino GmbH
所在地
‍ドイツ・ミュンヘン
‍日付
2023年

社内物流を含め、さまざまな作業の効率化に貢献するインテリジェントなモバイルロボット。その多くには3Dカメラが搭載されており、周囲の状況を把握しながら、自律的に作業を行うことができます。

物流・製造現場の効率化に貢献する自律型3Dロボットビジョン
物流・製造現場の効率化に貢献する自律型3Dロボットビジョン(画像提供:Magazino社Oliver Jung氏)
生産物流におけるグリッパー

‍概要

インテリジェントかつ柔軟な設計が特長のMagazino‍社製自律型物流ロボットSOTOは、対象物の位置・高さにかかわらず、少量多品種のピッキングに対応するなど、従来のピッキングカートや搬送車を補助や代替に最適な製品として、製造業をはじめとする幅広い産業用途に最適です。SOTOには3Dカメラが搭載されており、周囲の状況を把握しながら、自律的に作業を行うことができます。 

生産物流における取り扱い

‍課題

‍今回の事例では、撮影可能距離と対象物の質感が課題となりました。0.1~0.5mの短い距離にある大きな対象物(コンテナなど)を素早く正確に検出するには、広視野角かつコンパクトな3Dカメラが必要です。

‍また、対象物の質感についても、光沢がない物から反射性、吸光性がある物までさまざまであるため、柔軟に対応しなければなりません。   

このほか、撮影範囲内のエッジや重なりを検出するため、複数の3Dカメラを正確に同期することも求められました。 

‍ソリューション

自律型物流ロボットSOTOには、安定した測定精度を備えたBasler Time-of-Flight(ToF)カメラblaze-101が搭載されており、対象物の奥行き情報を取得することで、その位置や向き、寸法を正確に把握することができます。  

‍なお、奥行きデータの分割・融合やその他の画像処理は、すべて高性能なコンピューター上で行われます。

‍‍カメラインターフェースはGigEを採用し、丈夫なM12コネクター、高速データ転送に対応したドラッグチェーンケーブルと組み合わせて使用しました。このほか、ロボットとカメラをシームレスに接続することで、高度な自動化システムを簡単に構築できる汎用ソフトウェアインターフェースも大きな特長です。

照明とレンズを内蔵した‍コンパクトな設計でありながら、産業グレードの耐久性を備え、正確な奥行き情報を取得できるなど、Basler ToFカメラblaze-101は、ファクトリーオートメーション、物流、ロボットなど幅広い用途の3D撮影に最適です。  

‍メリット

  • ‍対象物の質感や背景、照明条件にかかわらず、正確な測定を可能にする広いダイナミックレンジ

  • ‍コンパクト&産業グレードの耐久性

  • GigEとM12コネクター‍による安定したデータ転送

  • ROS、ROS 2の両方に対応 

使用製品

‍‍ご紹介したソリューションの導入には、以下‍の製品が最適です。

‍お問い合わせ

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